~節約と向き合う、洗濯機と私のゴールデンウィーク~
ゴールデンウィーク。
長い休みってだけで、なんだか特別な気分になる。連休にしかできないことをしようと、心がわくわくしていた。
そんなある日、私は自宅の洗濯機に洗濯物を入れて、いつものようにスタートボタンを押した。
……が。
「ウィーン……」という音だけで、洗濯槽はうんともすんとも回らない。
え?何これ?音はしてる。水も出る。でも……回らない。
何度ボタンを押しても、何をしても回らない。
「……マジかよ」
つぶやいた言葉が、静かな部屋にぽつりと響いた。
2019年に買った洗濯機。まだ6年しか使ってない。
それなのに、まさか壊れるなんて。
そういえば去年のお盆には、車の発電機が壊れて修理したんだった。
長期休暇のたびに、何かしら壊れてる気がする。
これって、もしかして……ジンクス?
とにかく洗濯ができないのは困る。
でも新品の洗濯機を買うのは高い。
ということで、即決した。
中古で探してみよう、と。
福島市県内のリユースショップをネットでチェック。
いろいろ悩んだ末に、送料込みで16,280円の洗濯機を購入。
しかも、壊れた方の洗濯機は処分代がかからず、逆に100円で買い取ってもらえるというおまけ付き。
……え、100円。ささやかすぎる臨時収入。だけどなんか、ちょっと嬉しい。
ただし、設置は5日後。
つまりその間は洗濯機なしの生活。
もちろん、下着やTシャツ類は余裕を持ってストックしてある。
でも、洗濯機が「そこにあるのに動かない」という状態は、思った以上にストレスだった。
洗えない。
洗いたいのに、洗えない。
この“洗濯難民状態”は、じわじわと心にくる。
不便っていうのは、生活に“違和感”を生むのだと実感した。
そして待ちに待った設置日。
ついに我が家に新しい(中古だけど)洗濯機がやってきた。
動作は完璧。音も静か。回る。ちゃんと回る!
だけど……。
あの家電製品特有の「最初の匂い」が、鼻をつく。
いわゆる“新品臭”とはちょっと違う、独特なにおい。
うん、けっこうキツい。
中古品だからこそ、使われていた洗剤や柔軟剤の香りが残ってるのかもしれない。
そして、久々の部屋干し。
いつもの香り控えめの柔軟剤を使ってみたけれど、びっくりするくらい匂いがキツく感じた。
「あれ?こんなに香ったっけ?」
いつの間にか、自分の鼻が慣れていたのかもしれない。
日々の中で“当たり前”になっているものの存在を、ふとした時に強く感じることがある。
それは、洗濯機のありがたさも同じ。
普段はただ回ってくれるだけの存在。
でも、なくなると、じわじわ不便が押し寄せてくる。
新品の洗濯機なら、4〜6万円。
でも、今回はたったの16280円。
いい買い物ができたと思う。
日々の節約も、未来の投資も、こうした“選択”の積み重ねだ。
派遣社員という立場で、贅沢な生活はできないけれど、
こうして選びながら、自分らしい暮らしを組み立てていける。
それは、ちょっとした誇りでもある。
ちなみに、洗濯機の搬入が終わったあとの夜。
私は麦茶を注いで、YouTubeで「くぼたび」の旅動画を観ながら、ゆるくリラックスしていた。
どこへも行けなかったけれど、これはこれで“わたしらしいソロ活”。
福島発。節約×ソロ活×ちょっと投資。
私の暮らしは、こんなふうに続いていく。
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